ヒデの日記 hide's diary

考えたこと、登山

香港中国旅行2日目

11/20
7:15
ひどく眠い。
 
(日付回って)   0:44
ひどく疲れた。道迷いなど重なり、スマホをいじっていたらこの時間だ。ハミガキをしないといけない。そのために二段ベッドを降りたが最後、もうかけなくなることが分かっているので今書く。
 今日は自殺崖という名所に行った。普通の観光であったのでdetailは省く。香港に留学中のマーボーに案内してもらい、楽しいひと時。
 面白かったのはSIMカードだった。マーボーから貸してもらった中華スマホにsimを入れようとするも、simピン(simカードを取り出すための細い金具)がないと古いsimを取り出せない。そんな洒落たものは持ち合わせていないので、代わりにUSBケーブルをまとめていた細い針金をていねいに、周りについている余計なプラスチック樹脂を爪先で引きはがしていると、何か原始に戻った気分だった。昔の人は獲物の骨から肉を散々食いはがしてしまった後、とろけた骨髄と軟骨をこうしていじらしくつまみ出していたに違いない。
 僕のほうはうまく行かなかった。僕の爪にはあまりに繊細過ぎる作業で、針金のほんの先だけが見える。望み薄と思いつつ、宿のフロントに行くと紙をまとめるためのクリップがあったので1つもらい、simの交換に成功した。一人で30分かけて終わらなかったことが人に頼れば5分で終わった、これだから職人より気転家のほうが生きやすいのだ、と思ったが、よく考えればこれは過度の一般化であって、少なくとも僕個人は職人的な、いじらしく、しつこい振舞いと、気転家の、すっぱりした、あきらめの良い振舞いを使い分けるべきだ。しかし、それは信条を持たぬつまらない大人になるということかもしれない...